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考えず。

フラットな状態で

どんなことでも受け入れられる

けれど自分の好きなものを死ぬまで信じ貫ける

穏やかな人間になりたいと思っていた。





それは二十代の半ばくらいには出来上がるものだと思っていたけれど

今の自分は風が吹いたら倒れる

頼りない棒切れのようだ


こうなることを知っていた様な気もするし

今やっと人生というものの本質を実感している様な気もしてる


誰かを好きだったこととか

成りたいものが明確だったこととか

騙したり裏切ったり、裏切られたりがっかりさせられた様な

でも結局自分が悪いと還って来てしまうような思考回路とか

でも自分は間違っていないと貫ける様な無神経さを嫌悪することとか


夜は漆色の沼で遊ぶ様な

不快感と快感にどうしようもなくなる


人間らしいとも思う

人間が嫌だとも思う

でも自分をやめることは出来ない

やめない自分を楽しんでる自分がいる

苦しんでいる自分を喜んでいる自分がいる

それを悪くないと思っている自分がいる

じゃあ好きにすればと

笑ってそばにいてくれる


そんな夢を求めていたりする



結局嫌いなものは嫌いなのだ

結局好きなものは好きなのだ

我慢など出来ないのだ

それを悪いと言われることすら気にならないのだ

ただ少し、孤独には弱いのだ

孤独にさえ負けなければ

おそらくなにも怖くはない。





だからたまに何も考えたくなくなる。眠れなくなる。
by matsumoto_nayuta | 2009-07-25 01:11 | daily life

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