「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

「いつだって死にたいと思ってるさ。」

生きていかなきゃいけないという常識がなくなったら、

隣の席の友達が飛び降りたら、

きっと簡単に病は感染するのさ。


だってもとから「病」として「感染」してなんかいないんだから。

「それもいいかも。」と思う感情に掛かってる、

「いや駄目だ。」という止め金が外れればいい。

怖いと思うのは、「自分だけがそう」という孤立から感じるだけのこと。

簡単に言ったら死にたいと思ってる奴はゴマンといて、それは異常でもなんでもないってことさ、

「私の為に死なないで」とは言えるけれども、生きることを強要なんかできないでしょ。


じゃあどうして生きてるんでしょう?

こんなにも苦しい思いをして、こんなにも寂しい思いをして、叶わないものをねだって、人を羨んで、自分で自分を嫌いになって、世界を怨んで、妬み疲れて、結局何も変わらないで。

何にもないような綺麗な顔をして毎日を過ごしていても、心の底から幸福な人なんていないんだろうな。

でも、いつかそんな息苦しさも味のある日々だと思える日が来るといい。

しわくちゃのじいさんになってもまだ、煙草を吹かしながら、

カッカッカッと笑えたら、まあ良しとしよう。


物語の進み方やキャストにはつまらない所が多々あったけれど、

オレはこの映画単純に好きでした。

色んな音を採取して攪拌して大気中にぶちまける。

いつかオレもやってみたいな。

抜けるような青空と

真っ青な草原と

馬鹿でかいスピーカーと

イカした緑のギターのノイズ。

とっても綺麗な景色だった。


人生は悪くない、が、最高でもない。

だからバランスの取れた安定と、最高の混沌を、

あらゆるものから取り込んで、自分の指先から、喉元から、轟音で世界に帰してやりたい

almarsoupでならできるかな?

万人に見せるものでも、聴かせるものでもないから、尚更面白い。



「Eli、Eli、Lema Sabachthani」:「我が神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや」(ヘブライ語)
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by matsumoto_nayuta | 2007-09-10 00:59 | movie

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