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胎音の中で。

繰り返す作業。

包まれた倍音の中で、君の事を考えるのはとても心地良い。

そしてそのままいつもの通り、引きずり込まれるような感覚で自ら足を鎮めて行く。

悲劇の臭いに弱くて、幸せになるのが怖くて、幸せになる気の無い阿呆は

いつもいつも君のせいにして、自分を守っていた。

君に付けられたほんの小さな掠り傷を、さも致命傷のように喚き散らしながら

本当は自分が付けた傷のせいで、君が笑えなくなった事も隠しながら。

そうしてたまに気付いてしまう本当のことに、

やっぱり毎回愕然として、必死で自分を立て直す。

みんなに正しい人間である事を悟ってもらえるように。


凄惨で、退屈で、低能で、強靭な

僕の短い指は口よりも流暢にボードを叩く。

言葉じゃないから、君に聞こえても安心して懺悔だと気付かれない。

そうして隠してやり過ごし

自分の賞味期限で自分が痛んでゆく。

だから、

大人しく

大人らしく

君の幸せを望むなら

君に関わらない事が最高の再興。

一度や二度出逢えたから何だと言う

お前の目は節穴だと言う

ああそうだねベイビー。

節穴が紡ぎだす軽快なリズムを、良ければどうか聞いていってくれ。

出来る事と

出来ない事と

出来てしまった事と

出来なくても良かった事。

少なくとも僕は、人間として優しくは無い。
by matsumoto_nayuta | 2008-01-05 01:09 | 自己分析

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